ゾンビ議員?何が悪い

 維新が国会議員を減らせと言っている。身を切る改革だそうだ。そして衆議院議員の比例はゾンビ議員だから、ここから50議席を減らしたいらしい。ムチャクチャだ。国会議員はもっと違うところで身を切って欲しい。地方の声がますます届かなくなり、結局は間違いなく地方切り捨てに繋がってくる。
 衆院比例をカットして痛手を被る割の多いのは、公明党、共産党、そして個人候補者の知名度が薄い小政党だ。痛手の少ないのは小選挙で戦える自民党、立憲、そして未だ地域政党から脱却しきれていない維新だろう。これもご都合主義の一種だ。
 そもそも国会議員を50も減らしたいなら、例えば衆院の比例10、小選挙区20、参院の比例10、選挙区10辺りが妥当か。少なくとも衆院比例に偏るのはどう考えてもおかしい。
 ゾンビ議員を悪というが、それは当たっている地域もあるが、基本的には間違っている。衆院の選挙区における復活は、実は大いに民意を反映していると言えよう。100対99の場合、99を捨ててしまうことをしないのだから。100対60の場合は、60には退場してもらう。首長選挙ではなく議会の構成員を決める選挙なのだから、これは実に理にかなっていてバランスの取れた制度だ。
 問題なのは例えば法定得票数ギリギリなのに、例えば100対30の場合でも復活当選するケースがある事だ。参議院比例も同様だ。維新など全国比例なのに、数万票で当選するケースが少なくない。
 多くの民意を無駄にしないためには、どのような制度がベストなのか。時代に合わせて再考すべきだろう。
 

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