父が亡くなって考えた

 父が亡くなった。明日は私も人生初の喪主である。
 父は施設の自室で転倒して、頭を打ち意識を失っているところを発見された。そのまま緊急搬送され、その四日後に亡くなった。一応事故死ということになったが、警察が入ってきて結構ややこしいことになってしまった。
 私もいろいろ聞かれたが、これがなかなか不思議だった。「施設内の交友関係で、あまり関係が良くない人はいなかったか」「お父上は施設に不満や恨みを持っていなかったか」事故だとは思っているが、殺人とか自殺だとかの可能性を疑ったのかもしれない。
 その後病院から警察に遺体を移され、翌日監察医による何だか検視をされた。各方面への連絡や葬儀の準備で忙しい最中、かなりの時間を拘束されたが、お仕事とはいえ警察も大変なものである。
 最近イスラムの墓があちらこちらで話題となっているが、実際に現実的になってしまったら、かなりの混乱が起きるのではないか。遺体の扱い方一つにしても、文化がかなり違うはずだ。余計な行政経費もたっぷりとかかるだろう。
 我々がイスラムの国に住み、「葬儀やお墓はこうしてくれ」とか「給食に魚や中粒種米のご飯を出すように」などと言っても通るわけがない。きっとこう言われるだろう。「イヤなら帰ればいいじゃん」
 郷に入っては郷に従えは、グローバルスタンダードな考え方だと思うのだが‥。

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