不祥事政治家は何故辞めないのか?

 前橋市長が土俵際だ。俵に両足が掛かっているのに、粘り腰を見せている。ラブホテルに職員と十数回も行っていながら、これはなかなかのタマである。考える時間が欲しいらしいが、この期に及んで一体何を考えるのだろうか。私ならとてもじゃないが恥ずかしくて、即刻辞職を表明し頭から布団を被って一ヶ月くらい寝ている。
 伊東市の市長も似たようなものだ。誰にでも分かる嘘に嘘を塗り重ねて、挙げ句の果てには市議会を解散した。本来市議選の理由も無く、無駄な税金使用も屁のカッパである。
 どうして政治家は不祥事が晒されると、ああも居直るのだろう。社会的な常識とか、人間としての尊厳とか、恥の文化とか一切合切を吹き飛ばしながら、我が道を突き進む。下手をしたら、もう尊敬の域だ。
 それは自分に入った票数が常に頭の中を支配しているからだ。どんな経緯があろうと、どんな突発的異変があろうと、自分に入れられた票は全て自分に託されたと信じ込んでいる。それはあながち間違いではないが、じゃあ再選挙をやって、もう一回信を問うてみたいとはなかなか思わない。それほど自分への投票が肩にのしかかっていると思っているのだ。
 ちなみに私のクライアントがその昔に不祥事を起こし、ソッコーで首長を辞めてすぐ再選挙に及んだがボロ負けした。時間を置かず、たいした策も無く突っ込んで行ってもそんなものである。
 強力な支援者、支持者がよってたかって辞表を促し、その中心的な人物が穏やかな声で諌めながら今後の人生を語ったならば、おそらく不祥事政治家は落ちる。そんな人たちが周りにいないのかもしれない。
 静岡県にいたパパ活変態議員がどうして最後まで粘ったのかは分かりませんがね。彼は今、元気なのだろうか。

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