東京ドームに侍ジャパンの強化試合を見に行った。韓国戦である。韓国野球といえば、日本野球を必要以上にライバル視し、国民挙って日本と敵対している。
忘れもしない。イチロー選手が侍ジャパンの一員として2006年のWBCで韓国と対峙した時、彼の言論が問題だとして韓国側、特に韓国プレスが激怒した。そして日本に勝利しマウンドに韓国国旗を立てて挑発した。それからは大谷選手らの出現でちょっと差がついた感があるが、相変わらず韓国側の日本野球に対する敵視は強いように感じる。
試合前のセレモニーが始まった。日本の女子高生が大勢でかなりレベルの高い統率されたダンスを行い、大掛かりな書道演舞も相まって日韓友好を訴える。私は少し心配になった。(いいのか、こんなんで。だからナめられるのではないか)
韓国応援席はかなりのボリューム、集団で太極旗を振り回し、日本をやっつけろと騒いでいる。(ように見える)いくら強化試合とはいえ日韓戦は世界のサッカー同様、やるかやられるかの世界だ。韓国選手らはほぼベストメンバーで、全員が殺気立っているように見えて仕方がない。
日本側の攻撃が始まろうとした時だ。韓国投手はエースらしく、もう全力で投球練習を開始している。内野手はボールを回し、一塁手がボールを弾き後に逸らした。その近くにいたのが元巨人の亀井コーチで、彼はそれたボールを取りに走った。おいおい、韓国チームに親切にするんじゃねえよと思っていたら、亀井コーチがボールを取っている間、韓国一塁手は何と帽子を取って直立不動の姿勢を取っているではないか。ボールを投げ渡されると、彼は亀井コーチに頭を下げた。USAや南米チームならば、絶対にこんなことはしないだろう。ボールが渡った瞬間、二人は軽く談笑を交わしていた。
私はかなりの意外感を味わった。敵対行動の象徴でもあるかのような日韓野球のふとした野球人通しのやり取りの仕草で、こんなに驚かされるとは思わなかった。
これが集団〜国となるとまた話は変わってくる。しかしながら何とかなるかもしれない素地を見たような瞬間だった。
日韓の敵対
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