流行っている?学歴詐称

 伊東市が当選した田久保市長の学歴詐称問題で揺れている。東洋大学を出てようが出ていまいが大した問題ではないが、公選法違反に関わってくるので話はそう簡単ではない。
 倫理性の問題はさておき、事前の政治活動でどう学歴詐称をしようが実は自由だ。リーフレットやHPなどで小卒の人間が「私は東大法学部の卒業です」と書いたってオーケー。しかし選挙本番のポスター、法定ビラ、公報などでそれを記載したらアウトだ。四年以下の懲役若しくは百万円以下の罰金で公民権停止、辞職しなければならない。
 この学歴詐称問題はなぜか時折起こる。小池知事のカイロ大学問題は記憶に新しい。古くは旧民主党の古賀潤一郎衆議院議員はペパーダイン大学卒業が虚偽として告発され、連日騒がれた。野村監督夫人のサッチーが衆院選に出た時も噴出した。
 悪意のある虚偽とウッカリはその内容においてかなり違うと思うが、今回の田久保市長には私は悪意を感じる。市会議員に一瞬見せたという偽の卒業証書、そして選挙本番物には「卒業」の二文字を入れておらず、公選法逃れをしているからだ。
 最近流行っている(と言っては言い過ぎだが)のは市会議員選挙なんかで、例えば「慶應大学法学部中退」などと記載しているケースだ。実はその大学の通信大学に申し込み、すぐ辞めてしまったりしている。虚偽事項公表罪は適応されない。そうか、慶應大学に通っていた人なのか。きっと経済的に苦労して、学費が納められなくなったから無念の中退をしたのだろうと誘導されてしまう。
 学歴なんぞで選ばれるわけでもないのに‥。

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