政治家のホントーの罪

 米の民間輸入が急速に伸びている。24年度が三千万トンと過去最高だ。歴史的に減反に次ぐ減反を継続拡大し、今現在も事実上の減反政策にある。ずっと食糧自給率が低い中で、よくもまあ、これだけの愚策を続けていたものだと思う。増産転換すべきと議論があるが、何を今さら‥と思う。
 米は唯一と言っていいくらい、自国で賄える食糧だ。米無くして日本人の食卓〜世界に向けての和食は成り立たない。インバウンドが高まっているからこそ、世界的な食糧危機が見えてきたからこそ、絶対に増産していかなければならないと考える。世界的な食べ物〝オニギリ〟の実現に向けて、米を売って売って売りまくるべきなのが、日本の立ち位置だろう。
 しかしもう難しいのかもしれない。いったん潰した田んぼは、簡単には元に戻らない。それに何よりも、米生産者の平均年齢は72歳にもなるらしい。十年後には生産者はいなくなってしまう。5キロ五千円どころか、3万円くらいにになっているのではないか。
 先を見据える確かな眼‥百年先とは言わないが、せめて二十年、十年単位で政策を進めて行く必要がある。それが本来の政治だと思う。パー券の売り上げ隠しや裏金も罪ではあるが、日本の未来を考えない政治家の罪の方が重いのではないか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました