一ヶ月ほど前、91歳の父が倒れたことについて触れ、日本の医療費と国民負担増について考えをここに書いた。
身体中にチューブを付け廃人同様だった父が目を覚まし、事故から半年経った今では食事をし、ペラペラとよく話し、歩行訓練を行うようになった。医者ですら「元に戻るのはかなり厳しい」と言っていた。何せ要介護5だったのだから。記憶はまだ多少追いつかないところもあるけれど、脅威の復活である。
これから一定期間、父は特別養護老人ホームに入ることとなる。民間の高級老人ホームではないのに、これが結構高いのだ。毎月数十万円もする。年金が安くて、子供らも負担しきれない人たちはどうするのか。よくマスコミ等で目にする介護離職とか老々介護などの言葉が浮かんでくる。どうしようもない人は死ねと政府は言っているのと同じに思えてくる。その立場になってみて、急激に怒りが湧いて来た。こうなったら父には一刻も早く完全復活を果たして、特老を卒業し経済負担を減らしてほしい。
するとこんな記事を見つけた。「アメリカでは老人ホームに入るのに月に二百数十万円から三百万円くらいかかる。日本は三十万円くらいなので、諸外国の富裕層は今後、日本への移住が促進される可能性がある」
一体どうなってしまうのでしょうか、我らがニッポン。
特老を目指す父

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